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空色の本

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映画『博士の愛した数式』

映画『博士の愛した数式』を観に行きました。

主の役者さん達が大好きな方ばかりだったので、
ものすごく期待して行ったぶん、
「あぁ、このシーンもっとゆっくり観ていたいのに。。。」
という気持ちになる、ずっとひたっていたいくらい優しく
美しい場面がたくさんありました。

博士の√ルート(子ども)に向ける目線は、とてもあたたかくて、
あぁ、こういう大人ばかりの世界で暮らせたら
子どもは幸せだろうな。。。と感じたり。

原作の小説は、だんなさんが持っているのですが、
人に貸しているため、まだ読んだことがなく、
自分のペースでこの世界にひたってみたいなと帰って来るのを待っています。

でも、本屋でコミック化したものを見つけました♪
で、早速手に入れて読むと、だいぶイメージがちがいましたが
これはこれでよかったです。
博士の愛した数式
小川 洋子 くりた 陸 / 講談社





ラストに原作者さんと漫画家さんの対談があったのですが、
「数は、誰も汚したりできないピュアなもの。手あかさえつくことができないもの」
というような内容が書かれていました。

0123456789 たしかに、
どんなにさわっても変えることのできない普遍的な何かを感じます。
ただ、数の美しさを感じてみると、数秘学をもっと学びたくなってきました。




このストーリーの基本にある数の美しさ、
言葉にはならない感覚的な美しさは
とても大好きなのですが、

わたしは不倫ネタは苦手です。

「義弟(博士)」と亡くなったお兄さんのお嫁さんである「義姉」との
不倫恋愛も描かれているのですが、
わたしは背後にいる登場していない「お兄さん」の気持ちを考えてしまいました。

弟が数学を学ぶ学費などのために、お兄さんが一所懸命働いている間、
ふたりは愛しあっていたのだなと思うと、
お兄さんの悲しみにとてもせつなくなりました。

罪悪感からの義姉の行動なども描かれていましたが、
デート中に事故を起こしてしまった事で、
博士の記憶が80分しかもたない。
それ以前学んだ数学の記憶と、義姉への愛しか覚えていない。
永遠の愛をこういう形で描きたかったわけではないのかもしれませんが、
そう見えてしまうことが、とても美しい題材なだけに悲しかったりしました。

寺尾さんから感じれられるような愛を表現できる人は、
お兄さんのように背後で支えてくれていた人のことも見えているのではと思うし、
人の悲しみの上に恋愛はできないような気がするので、
は~~~~っとため息が出ました。

これは、個人的な目線なので、人それぞれ自由だとは思いますが。。。

小説は、またちがう内容なのかな。。。はやく読みたいなぁと思っています。
by sorairobook | 2006-02-12 00:24 | 映画・DVD