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空色の本

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映画『天空の草原のナンサ』

これは、実際にモンゴルで生活している遊牧民の家族の協力で
作られた映画です。

バットチュルーン一家の
自然に合わせて生きている姿を見ていると、
モンゴル人や日本人のルーツを感じさせるような
何ともなつかしい感覚に入っていきました。

モンゴルの景色をずっと見ていると、
今の環境、分厚い壁とかガラスとか
そういった境界線の中で安心して生きることが
何だか見せかけのもののような気がしてきて、
広い世界。。。自然の中にとけこみながら生きる安心感も
あるのかもしれないなぁと感じました。

映画だとわかっていないで撮影されている子どもたちの姿は、
本当に心から遊んでいることを伝えてくれているし、
親子の幸せなつながりを感じられたり、
大切なことを思い出させてくれました。

天空の草原のナンサ
この映画の本当のタイトルは『The Cave of the Yellow Dog』で、
黄色い犬の洞窟のいいつたえが映画のストーリーに使われていて、
この洞窟は実際にあるらしく、モンゴル人である監督が
おばあさんから聞いた話でもあるそうです。

監督自身は、都会で育ったらしくて、
遊牧民の生活はしたことがなくて、
実際にバットチュルーン一家といっしょに暮らしながら
その生活に合わせての撮影だったそうです。

映画のシーンの中で、
自然に感謝しながら唄をうたいテントを解体して
次の場所へと移動するのを見られたのは、
とても貴重なことだなぁと感じました。

小さな子どもが馬に乗ってひつじの世話をしたり、
お母さんの手伝いをしたり、
当たり前のようにして
家の手伝いをしている姿が心にのこりました。

自然と共存することを受け入れるってこういうことなのかなと感じました。

こういった遊牧民の暮らしを、ほんの一部分だとは思いますが
映画という形で残しておきたいという監督の気持ちが伝わってくるような
作品でした。

映画『天空の草原のナンサ』公式サイト
by sorairobook | 2007-02-14 18:50 | 映画・DVD